Wink☆
雪奈がいてくれて本当によかった。





けれど、雪奈はその次の日から

風邪で学校を休んだ。

雪奈がいない状況で・・・

1人で・・・どうすればいいんだろう。

「早く奏多くんと別れてよ」

「どーせ1人じゃ何もできないくせに」

早朝からアタシの机の周りに、女子がたかる。

その高く響く声が、嫌に耳障りだ。

「奏多くんの弱みでも握ってんでしょ」

「じゃなきゃ、アンタと奏多くんが

付き合うはずないもん」

女子ってのは、やっぱり面倒くさい。

どうしてこうも、嫌味ったらしく

ねちねちとしてるのだろうか。



「てか、アンタ達、うざいんですけど。

どっか行ってくんない?アタシが誰と

付き合おうが、どうしようが

関係ないでしょ?」

強気でそう言ってみる。

反発するのは、結構勇気がいるものだ。

黙り込んだ女子をよそに、アタシは

席を立って教室を出た。

どこにいくのでもなく、アタシは

ただ1人で廊下を歩く。




――やっぱ雪奈いないと寂しいや。


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