Wink☆
ep.3 ヤキモチ
あれから、朝学校に行っても

靴が切り裂かれていることもなく、

机が悪口で埋め尽くされていることもなく、

今まで無視をしていた友達も

何人か謝ってきてくれ、

アタシは内心ほっとしていた。




「小雪、ほんっとごめんね!

雪奈が休んだりしたから・・・」

直人さんから話を聞いたらしく、

雪奈は何度も休んだことを

謝ってくる。

「もういいって!雪奈は悪くないよ。

それに、淳平君が助けてくれたから大丈夫」

「そっかあ。でも小雪ったら、また王子様と

仲良くなってうらやましいなぁ」

「そんなことないってば」

見つめてくる雪奈に、アタシは必死に否定をする。




「小雪ちゃん」

「・・・ほら、ウワサをすれば・・・」

雪奈がにやけた顔でアタシを見てきた。

教室のドアの傍には、淳平君の姿。

アタシは急いで駆けて行った。

「どうしたの?」

「特に用はないんだけど、小雪ちゃんあれから

大丈夫かなと思ってさ」

淳平君が照れくさそうに笑う。







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