Wink☆
「大丈夫。心配してくれてありがとね」

「それならよかった」

淳平君は優しい人。

だから親しみやすく、あの日から

仲がいい友達になっていた。




「それでさ、あの・・・俺、

小雪ちゃんが好きなんだ。

俺と付き合ってくんない?」




淳平君からの突然の告白。



「え・・・?冗談でしょ?」

「冗談でもウソでもないよ。本気だから」

真剣な淳平君の目。

嬉しいけど・・・嬉しいけど、

でも―――



「ごめん。アタシ付き合ってる人いるから。

気持ちは嬉しいけど、答えられない」

アタシは素直に気持ちを伝えた。


「そっか。相手、奏多だろ?なんとなく

気づいてたんだけどね」

そう言って淳平君は笑う。

その笑顔に、アタシはなんだか

悲しくなった。
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