Wink☆


淳平君に告白されたことを、

アタシはふと思い出した。

これって高峰に言ったほうがいいのかな。

――少し、悩む。


「どうした?」

「あ・・・ううん。なんでもない・・・」

なんかはぐらかしちゃった。

心にモヤモヤが残る。

言ったら言ったで、高峰が怒り出すかも

しれないし、黙っていた方がいいのかもしれない。

そう判断したアタシは、告白されたことを

忘れようと決意した。



「ふーん。告られたんだぁ」

「やっぱ黙ってた方がいいよねぇ?」

「どうだろ。言った方がいい場合も

あるけどね」

言った方がいい場合?

雪奈の返事に、アタシは少し考える。

隠していた方が、高峰は怒るのかな。

「あーもうわかんないっ!」

アタシは叫ぶ。

「もう、イライラしすぎ。ちょっと落ち着きなよ」

「だってぇ~」

ちょっと涙目のアタシを雪奈が、なぐさめてくれる。




「雪奈だって悩みいっぱーいあるんだからね?」

雪奈は膨れっ面で、アタシを見た。



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