Wink☆
「なんか直人くんに・・嫌われたかも

しれないんだよね」

大きくため息をつく雪奈。

「なにかあった?」

「それがさあ・・・アタシがしつこく

メールとかで好きなタイプとか、

聞いたりしてたら・・・

うざいって言われちゃったぁ」

雪奈の目にじわりと涙が浮かぶ。

「ちょっと・・・大丈夫?」

「もうダメなのかなあ」

「雪奈・・・・」

アタシはぽんぽんと雪奈の

背中をたたく。



「やっぱ、直人さんと直接会って

話した方がいいよ」

「でも・・・会うのが怖いんだよね」

雪奈の気持ちは痛いほどよくわかる。

でも会わなきゃなにも始まらない。

それは、アタシ自身が経験して

気づいたことだった。



「雪奈、今日放課後、靴箱で待ってて。

たまには一緒に帰ろ」

アタシはそう言って、雪奈に笑いかけた。
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