Wink☆
「小雪ちゃん!」
淳平君が、またクラスに顔を
覗かせる。
「どうしたの?」
「話に来たんだよ」
毎日のようにクラスに来る淳平君を、
高峰はよく思っていないようだ。
アタシは断る理由もなく、
仕方ないと思うまま、彼と
話していた。
「あのね、淳平君。アタシ彼氏いる
じゃん?」
「うん。知ってる」
「だから、こういうの、やめてほしいんだ。
アイツ、すぐ怒るからさ」
あたりさわりのない言葉で、軽く
断ったつもりだった。
「大丈夫だって!俺ら友達じゃん」
「いや・・・そうなんだけど・・・
高峰がこういうのよく思わないから」
「じゃあ別れれば?」
「え?」
唐突な淳平君の言葉に、アタシは
戸惑った。
「俺にしときなよ」
「そんなこと言われても・・・」
アタシは高峰が好きだし。