Wink☆
「えっ・・・別れた?」

目を丸くして驚く雪奈に、

アタシは黙ってうなずいた。


「そっかぁ・・・」

「うん。雪奈は?」

「え?」

「直人さんと・・・・

付き合ってるんでしょ」

アタシの発した言葉に、雪奈は

わかりやすくうつむく。

「なんか・・・ごめんね」

「・・・なんで謝んの」

「だって・・・」

雪奈の言いたいことは、なんとなく

わかった。

友達思いの雪奈は、アタシが

落ち込む姿を見て、自分の話を

言いづらかったんだと思う。



「だって、小雪が悲しいときに、

雪奈だけがこんな幸せなんて・・」

雪奈が涙ぐむ。

「泣かないでよ~。アタシはそんな

落ち込んでないし」

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