Wink☆
アタシは明るく振舞ってみせる。

「だから、雪奈は幸せになっても

全然いいんだからね?」

「・・・・小雪ぃ~」

こんなにアタシを思ってくれる

雪奈なのに・・・

アタシはどこかで、雪奈のことを

羨ましく、そして

憎んでいた。

雪奈が悪くないことは、

わかっているはずなのに。

悲しくて、憎い。




「小雪ちゃん♪」

あれから、相変わらず淳平君が

アタシに会いに来る。

別れた原因が、自分だとも知らずに。

「小雪ちゃん、奏多と別れたんだって?」

「あー・・・うん」

「別れて正解だって!俺にしときなよ」

アタシはこんな無神経な彼に、

イライラしていた。

マシンガントークを続ける彼を無視し、

アタシは立ち上がる。



「ちょっと小雪ちゃーん?

どこ行くんだよ~」




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