Wink☆
淳平君は、服をつかんで

アタシを引き止める。

「離して。それと、もう来ないで。

無神経な人と話したくない」

アタシは彼の目を見ずに、

はっきりとそう言った。



「・・・・・ごめん。悪ふざけしすぎた。

でも、本気なんだ。小雪ちゃんのこと。

だから・・・考えてほしい」



淳平君が真剣な目でそう言う。

「でも、アタシ・・・」

「本気だから。俺、小雪ちゃんが

好きだ」

「淳平君・・・」

彼の瞳が、アタシを見つめる。

アタシ、瞳に弱いのかな。

「わかった・・・考える」

そんな返事をしてしまった。

アタシ・・・バカだ。


まだ、思いが残ってるくせに。

強がるのは、アタシの悪い癖だ。
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