Wink☆
携帯からも、高峰との思い出は

全て削除した。

何か一つでも、思い出があると

忘れられない気がして。

全て、全て。

何もかも消した。



でも、気持ちだけは・・・

思いだけは・・・

消えない。



もう何も思い出したくない。

考えたくない。












―――あれ。

ここ、どこだっけ。

気付くと、アタシは知らない

街にいた。

ケータイも鳴っている。

無心のまま、電話に出るアタシ。

「ちょっと小雪?!どこにいんの?!」

電話の相手は・・・雪奈。

「聞いてる?今、どこ?おばさん

探してるよ?」

ケータイの時計には、22時30分と

示されていた。



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