Wink☆
「そこの可愛い子、一人?」

アタシはその声に反応し、

顔を上げた。

「泣いてんじゃん!大丈夫?

俺と一緒に遊ぼーよ」

強引に手を引かれ、アタシは

ヨロヨロと立ち上がった。

そのまま、暗い道へ連れて行かれる。


―――どうしよう・・・怖い。

「ちょっと・・・離してっ」

「何言ってんだよ。付いて来たのは

お前だろ?」

キレた男が、アタシの手を無理やり引っ張る。

「痛っ・・・」

――誰か・・・

助けて・・・








「ちょっと!あんた何してんの?」

「は?なんだよ、お前」

「・・・女の子、嫌がってますけど。

警察、呼びますよ?」


甲高い女の声に、アタシはつぶっていた

目を開けた。

「あ・・・」

目の前を見て、びっくりする。


―――小林・・・奈月?!




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