Wink☆

☆素直






涙で濡れたアタシに、

小林奈月は黙ってハンカチを

差し出した。

「落ち着いた?」

彼女はアタシに向けて、

にっこりと笑う。

「あ、ありがとう」

そんな優しさに戸惑って

アタシは苦笑い。



「こんな遅くまで街にいたりなんか

したら、ダメでしょ?危ない人

たくさんいるんだから!」

そんな風にアタシを怒る彼女を、

アタシは呆然と見つめた。



この人が・・・

高峰の彼女。



悲しいような

少しホっとしたような・・

複雑な思い。



彼女がこんなに可愛くても、

アタシより可愛い人だし

仕方ないか。

とか

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