Wink☆
アタシは気づいていた。

彼女が高峰を好きだと言うこと。

でも、確かめるのが怖くて、

それ以上は聞けなかった。


「小雪ちゃんは、ちゃんと素直に

なるべきだと思うよ。このままだと、

絶対後悔すると思う」

「でも、アタシ・・・」

「でもじゃないっ!奏多がモテるの、

知ってるでしょ?他の子に取られ

てもいいの?」

奈月が真剣な顔で、アタシに訴える。

彼女の言うことは、痛いほどわかった。

でも、アタシは臆病だから、

そんな勇気がない。




「小雪ちゃん・・お願い。ちゃんと

伝えて?あたし、2人には幸せに

なってほしいの」

うつむく奈月の瞳が、微かに

潤んでいるような気がした。

「奈月ちゃん、ありがとう。

アタシ・・・ちゃんと素直に

なる」

もう後悔だけはしたくない。

素直になることで、報われるなら

アタシは、ちゃんと伝えたい。


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