Wink☆
低く・・・・響く。


アタシの

好きな声。




「高・・・峰・・・・

な、んで・・・・」

びっくりして、うまく喋れない。

「お前、人を呼び出しといて、

何帰ろうとしてんの」

「あ・・・ごめん」

高峰が・・・来てくれた。

嬉しいはずなのに、

なんだか泣きそうで。

アタシは思わずうつむいた。



「顔、上げろよ」

高峰の大きい手が、アタシの頭を

優しく撫でる。

なんで、優しくすんの。

アタシ・・・

泣いちゃうじゃん。

「お前、今日スッピンなんだな」

アタシの顔を見て・・・笑う。

「へ・・・・変でしょ」

「変じゃないよ。そっちの方が

可愛いじゃん」

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