俺と葉月の四十九日
プロローグ
安田葉月が死んだ。
同級生で幼なじみだった。
家も近所で、幼稚園から今まで、同じ学校だった。
安田葉月は…信号無視のトラックに撥ねられて、即死だった。
二十日後の7月29日で、17歳になるはずだった。
明るくて、よく笑う奴で、友達が多かった。
けっこうかわいかったから、男子にもそれなりに人気があった。
通夜と告別式には、たくさんの人が来て、たくさん泣いた。
安田は陸上部で、ハードルをやっていた。
帰宅部の俺は、帰り際、グラウンドで練習をする安田をよく見てた。
ハードルを飛び越える時の、真っすぐに伸びた脚が綺麗だなとか…。
それを言ったら、ドコ見てんのって頭を叩かれた。
安田は自由奔放で甘え上手で強引で、ガキの頃からよく振り回されてた。
それが、安田らしい所でもあった。
もういないとか、考えられなかった。
突然で涙も出なかった。
あのワガママ女は、100歳まで生きるだろう…そう思っていたからだ。
現実感が無かった。
だがまさか、自分の部屋であんな出来事がおこるとは。
有り得ねぇ…。
マジで有り得ねぇ。
同級生で幼なじみだった。
家も近所で、幼稚園から今まで、同じ学校だった。
安田葉月は…信号無視のトラックに撥ねられて、即死だった。
二十日後の7月29日で、17歳になるはずだった。
明るくて、よく笑う奴で、友達が多かった。
けっこうかわいかったから、男子にもそれなりに人気があった。
通夜と告別式には、たくさんの人が来て、たくさん泣いた。
安田は陸上部で、ハードルをやっていた。
帰宅部の俺は、帰り際、グラウンドで練習をする安田をよく見てた。
ハードルを飛び越える時の、真っすぐに伸びた脚が綺麗だなとか…。
それを言ったら、ドコ見てんのって頭を叩かれた。
安田は自由奔放で甘え上手で強引で、ガキの頃からよく振り回されてた。
それが、安田らしい所でもあった。
もういないとか、考えられなかった。
突然で涙も出なかった。
あのワガママ女は、100歳まで生きるだろう…そう思っていたからだ。
現実感が無かった。
だがまさか、自分の部屋であんな出来事がおこるとは。
有り得ねぇ…。
マジで有り得ねぇ。