俺と葉月の四十九日
タクミを忘れずにいてくれる様に祈りを込めて、俺はカプセルを埋め直した。
目印の石を置く。
これでいい、これでいいんだ…。
「よし、レアチーズケーキ買って帰るか」
立ち上がった俺を、安田は疑問顔で見上げてきた。
「ケーキ?」
「お前、誕生日だろ」
「…あ」
……忘れてたのかよ。
さすが安田。
朝、あんなにアピールしまくりだったくせに。
「映画は来月な」
「え?連れてってくれるの?!」
「観たいんだろ?」
限られた時間…見せてやるよ。
お前が見たい物を。
それくらいしか俺にはできねぇからな。
「圭ちゃん!超優しい!!」
はしゃいで、踊る様に歩き出す安田を見ながら、ぼんやりと思った。
安田、お前が居なくなる時…その時は、俺はきっと………―。
目印の石を置く。
これでいい、これでいいんだ…。
「よし、レアチーズケーキ買って帰るか」
立ち上がった俺を、安田は疑問顔で見上げてきた。
「ケーキ?」
「お前、誕生日だろ」
「…あ」
……忘れてたのかよ。
さすが安田。
朝、あんなにアピールしまくりだったくせに。
「映画は来月な」
「え?連れてってくれるの?!」
「観たいんだろ?」
限られた時間…見せてやるよ。
お前が見たい物を。
それくらいしか俺にはできねぇからな。
「圭ちゃん!超優しい!!」
はしゃいで、踊る様に歩き出す安田を見ながら、ぼんやりと思った。
安田、お前が居なくなる時…その時は、俺はきっと………―。