俺と葉月の四十九日
女とか言うな!!
客が俺を見る視線、明らかに種類を区別するものに変わってんだろ!


とりあえず早くブル田を離さねぇと!


「外行け!終わったら何かおごってやるからさ!」
「よし!心得た!」

即答!早っ!
おごりにつられてる?!


ブル田はスキップ(多分)で外へと出て行った。
ひとまず安心…が、客からの好奇心溢れる視線…。


くそっ!ブル田め!
騒ぎ立てやがって!

早く終了時間になってくれぇ!






バイトが終わり、俺はブル田とファミレスに行った。

ブル田が、パフェとハンバーグ!と主張するから。


おごると言ったのは俺だし、聞きたい事もあったからちょうどいい。

聞きたい事は、昨夜の安田の件。

なぜ安田は俺を殺そうとしたのか…。


あの時の安田は、俺が知っている安田ではなかった。
気配自体も違うし、正直…恐怖感があった。

何か理由があるはずだ…と俺は思ってる。
訳もなくあんな事する奴じゃねぇ。


ブル田なら何か感じてるはずだ。
こいつのそういう能力は信用してる。
何かわかるなら教えてほしい。



昨夜の件を聞いたブル田は、驚愕の表情だった。


「…安田サンが?」
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