俺と葉月の四十九日
あいつとは、ガキの頃から一緒だった。


それがフツウだった。

なのに安田は突然死んで、ユーレイになって一緒にいる。


それを不自然とは思わなかったんだ。
またかよ…って感じだった。

それほど安田の存在は、俺にとっては日常だった。


でも…安田はユーレイだ。
間違いなく死んだユーレイだから…俺は四十九日には見送ろうと思っていた。


それがユーレイになった安田の為なら。


せめてそれまで、あいつには好き勝手やらせて、悔いを残させない様にと…俺なりに努力したつもりだ。


それを安田はわかってねぇ!

勝手に消えちまいやがって!


首絞めたから何だってんだ!
俺は今生きてんだからいいだろ?!

しおらしく消えるなんて安田らしくねぇ。


泣きながら首絞めたくせに…。


「覚悟が無いままで、どう危険を回避するつもりなのだ」


食べ終えたパフェの器をスプーンで叩きながら、ブル田は上目で俺を睨んだ。

「霊を甘く見るな。貴様が考えているほど、この状況は良いとは言えないのだ!安易に行動するな!」


厳しい口調のブル田。

だよな、こいつは霊を見る事ができて知識もある能力者だもんな。
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