俺と葉月の四十九日
ある意味、今の安田の状態を俺よりも理解していると思う。
「僕は安田サンが好きだ。だが、亡くなっている以上はどうしようもない。せめて安田サンがあの世で安楽である様にと、今から祈る事しかできん!だがその安楽さえ、安田サンが圭介を手に掛けた場合は得られんのだ!」
「…………」
「貴様が安田サンを捜そうとする気持ちも、僕は理解できる。同じ気持ちかと聞かれれば否定できん。しかし、あの世での安楽を考えた場合、刺激しない事が安田サンの為だ。それがこの世に生きる我々のすべき事だとは思わんか?」
ブル田の気持ちはわかる。
でも…何だろう…。
安田の勝手に対する怒りもあるが、それ以上に感覚的なものが安田を捜せと掻き立てるんだ。
…安田は…もしかしたら捜し出してくれるのを待っているんじゃねぇかって…。
ガキの頃の隠れんぼに似てる。
小学一年の時、俺と安田と友達五人で隠れんぼをやった事がある。
俺が鬼で、次々と友達を見つけていく中、安田だけ見つからなかった。
夕方、みんなが帰った後も、俺は一人で安田を捜した。
あいつが隠れていたのは、自分ちの物置小屋の中にある古いタンスの中。
「僕は安田サンが好きだ。だが、亡くなっている以上はどうしようもない。せめて安田サンがあの世で安楽である様にと、今から祈る事しかできん!だがその安楽さえ、安田サンが圭介を手に掛けた場合は得られんのだ!」
「…………」
「貴様が安田サンを捜そうとする気持ちも、僕は理解できる。同じ気持ちかと聞かれれば否定できん。しかし、あの世での安楽を考えた場合、刺激しない事が安田サンの為だ。それがこの世に生きる我々のすべき事だとは思わんか?」
ブル田の気持ちはわかる。
でも…何だろう…。
安田の勝手に対する怒りもあるが、それ以上に感覚的なものが安田を捜せと掻き立てるんだ。
…安田は…もしかしたら捜し出してくれるのを待っているんじゃねぇかって…。
ガキの頃の隠れんぼに似てる。
小学一年の時、俺と安田と友達五人で隠れんぼをやった事がある。
俺が鬼で、次々と友達を見つけていく中、安田だけ見つからなかった。
夕方、みんなが帰った後も、俺は一人で安田を捜した。
あいつが隠れていたのは、自分ちの物置小屋の中にある古いタンスの中。