俺と葉月の四十九日
訳わかんねぇ。
すげぇ……イライラする。






コンビニのバイトから帰宅すると、安田が部屋に戻っていた。

「お帰り〜圭ちゃん」

…またマンガ読んでるし。


「家には行ってみたか?」
「うん」

安田は、マンガから目を離さないまま返答した。

俺は床にカバンを置いて、ベッドの前にあぐらをかいて座る。


「どうだった?」
「ン?ジュースとかお菓子を食べてきた。私の祭壇にお供えされてたから」


…食べるんだ?


安田だからな。
深く考えない方がいいな。

それより俺は、今朝の安田のセリフが気になっていた。
あいまいだの失礼だの…ウンコして寝ろだの。

言いたい事を言いまくって消えたこいつが、ずっと訳わかんねぇまんまだ。


「安田、今朝の…」
「圭ちゃんさぁ…」

俺と安田の声がカブった。
真面目な顔して…何だ?


「圭ちゃん、ベッドの下にエロ本とかエロDVD隠すのって有りがちじゃない?バレバレなんだけど」


シリアス顔していきなりそんな話?!


「お前っ何見てんの?!」
「内容は見てないよ?」
「そういう問題?!」

年頃男子のメンタル部分に、いきなり爆弾投下かよ?!

信じられねぇ…。
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