俺と葉月の四十九日
幼なじみなんてそんなもんじゃね?
なんて、分かった風に村上は言ってたが、妙に悔しかったんだ。
「ね、もうすぐ夏休みだね?圭ちゃんどこかに行く?」
興味津々の安田。
夏休みねぇ……。
今は彼女もいねぇし、とりあえずは…。
「バイト」
「そうじゃなくて!海とかお祭りとかさぁ」
ああ、そういうの?
「そうだな、海には行きたいな」
「海?!」
安田の瞳がキラリと光った気がした。
嫌な予感…。
「私も行く!行く行く!」
やっぱり。
言った俺も俺だけど。
「海って、ユーレイのくせに」
ビキニ着れんの?
着ねぇなら、そんなの面白くねぇし。
安田は目をつり上げ、頬を膨らませた。
こいつはスネると、頬を膨らます癖がある。
「差別だよ!ユーレイはダメなの?!海にいるユーレイもいるのにさ!」
それは、水死した人の?
例え変だし、フツウに恐ぇし、しかもさりげなく自分同類って言っちゃってるし。
「私が成仏する前に行こう!」
行く気満々かよ。
「成仏っていつだ?」
「8月26日」
「夏休みのラストの日じゃん」
そうなんだぁと、安田は嬉しそうに笑う。
「なら、夏休みは圭ちゃんと遊べるね!」
なんて、分かった風に村上は言ってたが、妙に悔しかったんだ。
「ね、もうすぐ夏休みだね?圭ちゃんどこかに行く?」
興味津々の安田。
夏休みねぇ……。
今は彼女もいねぇし、とりあえずは…。
「バイト」
「そうじゃなくて!海とかお祭りとかさぁ」
ああ、そういうの?
「そうだな、海には行きたいな」
「海?!」
安田の瞳がキラリと光った気がした。
嫌な予感…。
「私も行く!行く行く!」
やっぱり。
言った俺も俺だけど。
「海って、ユーレイのくせに」
ビキニ着れんの?
着ねぇなら、そんなの面白くねぇし。
安田は目をつり上げ、頬を膨らませた。
こいつはスネると、頬を膨らます癖がある。
「差別だよ!ユーレイはダメなの?!海にいるユーレイもいるのにさ!」
それは、水死した人の?
例え変だし、フツウに恐ぇし、しかもさりげなく自分同類って言っちゃってるし。
「私が成仏する前に行こう!」
行く気満々かよ。
「成仏っていつだ?」
「8月26日」
「夏休みのラストの日じゃん」
そうなんだぁと、安田は嬉しそうに笑う。
「なら、夏休みは圭ちゃんと遊べるね!」