俺と葉月の四十九日
こいつ観察してるとホント面白い。
「どしたの?」
安田の問いに、ブル田は頬をふくらませた。
「…ニセ坊主です」
ニセ坊主?
「すいません安田サン。帰宅しなくてはいけません」
「家からの電話だったの?」
「いえ、ニセ坊主です」
訳わかんねぇ。
ニセの坊主って何?
「では安田サン!また」
そう言い、ブル田は慌ただしくゲーセンを出て行ってしまった。
って言うか、俺に挨拶無しか?
別に慣れてるからいいけど。
「何だろね?ニセ坊主って」
苦笑いをし、俺の隣に安田は座る。
「さぁ?わかんね」
ブル田は常にわかんねぇ奴だから…別にいいんじゃね?どんな行動しても。
いつもあんな感じだ。
俺はポケットから携帯を取り出し、時間を見た。
17時15分。
「俺らも帰るか」
「うん」
安田は笑い、小さく頷いた。
肩を並べてゲーセンを出る。
出入口扉の前で、安田は突然足を止めた。
気付いた俺も立ち止まる。
「安田?」
安田は、扉脇に貼られたポスターを見つめていた。
何だ?
つられて俺も戻り、安田の視線の先を見る。
貼られていたのは、盆踊りと灯籠流しの告知ポスター。
「どしたの?」
安田の問いに、ブル田は頬をふくらませた。
「…ニセ坊主です」
ニセ坊主?
「すいません安田サン。帰宅しなくてはいけません」
「家からの電話だったの?」
「いえ、ニセ坊主です」
訳わかんねぇ。
ニセの坊主って何?
「では安田サン!また」
そう言い、ブル田は慌ただしくゲーセンを出て行ってしまった。
って言うか、俺に挨拶無しか?
別に慣れてるからいいけど。
「何だろね?ニセ坊主って」
苦笑いをし、俺の隣に安田は座る。
「さぁ?わかんね」
ブル田は常にわかんねぇ奴だから…別にいいんじゃね?どんな行動しても。
いつもあんな感じだ。
俺はポケットから携帯を取り出し、時間を見た。
17時15分。
「俺らも帰るか」
「うん」
安田は笑い、小さく頷いた。
肩を並べてゲーセンを出る。
出入口扉の前で、安田は突然足を止めた。
気付いた俺も立ち止まる。
「安田?」
安田は、扉脇に貼られたポスターを見つめていた。
何だ?
つられて俺も戻り、安田の視線の先を見る。
貼られていたのは、盆踊りと灯籠流しの告知ポスター。