俺と葉月の四十九日
笑顔…手を振る姿…華奢な背中…見たくても見れなくなる。
今にも消えてしまいそうな安田の身体。
「――葉月!!」
気付いたら名前を呼んでた。
チャリを放り出して安田へと駆け寄ってた。
振り向いた安田は驚いていた。
瞬きもせず、目の前に立つ俺を見上げる。
「どしたの?圭ちゃん…」
「え?」
「葉月って…呼んだから」
「あれ…そうだったか?」
気付かなかった。
何も考えずに呼び止めていた。
このまま安田が消えて戻らないんじゃ…反射的行動だった。
「びっくりしたぁ…圭ちゃんが名前呼ぶの何年ぶり?」
「………」
笑う安田…とっさの事だったせいか、めちゃくちゃ照れくさい。
「あ―…びっくり!びっくりして逆に笑える!」
そんなに笑う事かよ。
「でもどしたの?呼び止めたりして。何かした?」
「あ……」
我に返った。
思わず呼び止めちまったんだ。
このまま安田が消えて、会えなくなる…そんな不安にかられた。
「あ…」
首を傾げる安田。
消えそうだったなんて言えねぇ…。
「え…と」
…言えよ、俺。
「夕方には…戻れよ?」
「ん?…戻るよ?」
違うっ!
何言ってんだ!俺!
今にも消えてしまいそうな安田の身体。
「――葉月!!」
気付いたら名前を呼んでた。
チャリを放り出して安田へと駆け寄ってた。
振り向いた安田は驚いていた。
瞬きもせず、目の前に立つ俺を見上げる。
「どしたの?圭ちゃん…」
「え?」
「葉月って…呼んだから」
「あれ…そうだったか?」
気付かなかった。
何も考えずに呼び止めていた。
このまま安田が消えて戻らないんじゃ…反射的行動だった。
「びっくりしたぁ…圭ちゃんが名前呼ぶの何年ぶり?」
「………」
笑う安田…とっさの事だったせいか、めちゃくちゃ照れくさい。
「あ―…びっくり!びっくりして逆に笑える!」
そんなに笑う事かよ。
「でもどしたの?呼び止めたりして。何かした?」
「あ……」
我に返った。
思わず呼び止めちまったんだ。
このまま安田が消えて、会えなくなる…そんな不安にかられた。
「あ…」
首を傾げる安田。
消えそうだったなんて言えねぇ…。
「え…と」
…言えよ、俺。
「夕方には…戻れよ?」
「ん?…戻るよ?」
違うっ!
何言ってんだ!俺!