俺と葉月の四十九日
「そういえば、ブル田はやっぱりお坊さんになるの?」

愚痴を唱えるブル田に、安田が質問した。


ソレ俺も聞きてぇ!


「俺も思った。やっぱ仏教大学行くのか?」
「そんな事は知らん!」


知らんって…自分の事だろっ?!

しかもキレ気味で言われた!


「でも、進路考えないと三年でクラス替えだよ?理系か文系か」


そうなんだ。

二年のうちに希望出さなきゃならねぇんだよなぁ。
進学なら理系、就職なら文系。


ま、俺もまだ決まってねぇけど。


「僕、迷ってるんです。ニセ坊主がいるので、寺の後継ぎは解決してますし…」

「だったらさ、専門学校とか行っちゃえば〜?」

安田は笑いながら、軽く言う。


またこいつは思い付きで…。


「ブル田アニメ好きじゃん?そういう仕事の学校に行けばいいじゃん?」

あ…なるほど!
思わず納得してしまった。


「一生趣味で終わらせないで、その分野に関わる人になればいいんだよ」


ブル田は真剣に考え込んでしまった。

首を捻り、眉間にはシワ。


「…厳しい世界ですよ?」
「好きな事なら頑張れるでしょ?やらないで後悔するくらいなら、挑戦してスッキリの方がいいよ!」
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