俺と葉月の四十九日
感動する俺に偉そうなブル田。

くそ…マオちゃんがいなけりゃ蹴りくれてやるのに。

「早くしなよ、圭ちゃん」

安田もかよ!


何なんだ?この二人。
息ぴったりなんだ…。


生意気なダブルスに舌打ちし、俺は靴を脱いだ。








ブル田の部屋は、几帳面なくらい片付いていて、一見フツウに見えた…が。


「ドラゴンボール全巻あるよ?圭ちゃん!うわぁ…本棚マンガだらけっ」


高さおよそ1m80cm、幅は1m弱。
インテリア通販雑誌に載っている様なスライド式本棚には、マンガや怪しい本がびっしり詰まっている。


やっぱりな…招待すんなよ、この部屋に。


そこはかとなく、アニメの美少女フィギュアも数体。意味不明の物多数。
やっぱり異空間。

美少女アニメキャラクター集?

訳わかんねぇ…恐ぇ…。

抱き枕は某アニメの少女だし。


マジ帰りてぇ…。



観察する事数分、ブル田がトレイに何かを乗せて戻って来た。

うわぁっ!!
Yシャツ脱いで、萌えハンターTシャツになってるぅ!!

「このプリン、駅前のケーキ屋のなんですけど、究極なんです」

マジでプリンを持って来た。
究極プリン…?
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