俺と葉月の四十九日
それとコーヒーが二つ…ブル田と安田と俺…三人……嫌がらせ?

ブル田はそれをテーブル中央に並べた。
魔術師バリに両手をかざしてる。


また何を始めるつもりだ?


「よく見ているのだ、三谷圭介」


…恐ぇ。

ある意味、目をそらせない。



ブル田はプリンを持ち、安田の前へと移動させた。


「はい安田サン。どうぞ召し上がれ〜」
「見ろってソレ?!」

ままごと口調だし!!

何を見せたいんだ?
一体何をしたいんだ?お前は!


「ホラ、貴様にも与えてやる」
ブル田は、俺の前にもプリンを置いた。


与えるって俺、小動物?
つか、俺にもくれるの?以外。
見せ食いされんのかと思った。

だって、ブル田と安田の二人分だろ?



…あ?アレ?

変じゃねぇ?



俺はテーブルの上のプリンを数えた。

プリンが一個、二個……三個?


…ブル田、二個しか持って来なかったはずだぞ?



増えてる――!!



「何を動揺している」
「だってお前!プリン三個に増えてんぞ?!何やった?!」


有り得ねぇ!手品?!

だからよく見ていろと言ったろうと、ブル田は偉そうにため息をついた。

ムカつく…。
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