俺と葉月の四十九日
くねくねと身をよじり、変なポーズ…マジでわかりやすい!

創作ダンスが得意なタイプだ、多分。
表現されても困るが。
…今までにいないタイプで面白いかも?


何となく俺の中に、ブル田を好きになれそうな感じがわいていた。

個性は強すぎるけど。








「ブル田って面白いよねぇ、圭ちゃん」


帰り道、安田は楽しそうだった。
面白いって、感想それだけ?

「プリンもおいしかったしさ」
「お前、具体的な感想ってプリンしかねぇの?」
「だって、ホントにおいしかったんだもん」

まぁ、確かにうまかったが。

最初、俺にだけスプーンを付けてくれなかったのは、明らかに嫌がらせだろうな。


「圭ちゃんこそブル田を海に誘ってたじゃない?どういう心境の変化?」

安田はニヤニヤしながら、俺の前に回り込んだ。

顔をのぞかれて、思わず背ける。


「別に。何となくだよ、何となく」


俺は、村上達と海に行くイベントに、ブル田を誘ってしまったのだ。
なぜそうしたのかは、よくわからない。


何となく…何となくブル田もって思ったんだ。

俺はブル田に、自分の携番とメアドを教えた。
8月1日の夜までに連絡くれと。
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