俺と葉月の四十九日
「爆乳が好きなのだな。しかも戦隊か」

はぁ?!

村上が置いてったDVDじゃん!なぜブル田が知って…。


「?!安田ァ!!」

安田は、腹を抱えて爆笑していた。
間違いない、この女が教えたんだ!

「違う!ソレは俺のじゃねぇ!趣味じゃねぇ!」
「圭ちゃんのリアクション最高!」

ぐっ…!
くそ〜この女。
自分が笑いたいがためだけに!!


「時に、三谷圭介」
「ああ?!」

何?


「僕が与えた数珠は、肌身離さず持っているのだろうな?」
「ヘ?ああ、一応」


数珠は、出掛ける時は必ずポケットに入れて持ち歩く様にしている。

あんな話聞かされたら霊感のねぇ俺でもビビるし、何よりユーレイって存在を安田で確認してしまってる以上、信じるしかねぇだろ。

それにまぁ…一応ブル田が心配してくれた物だしな。
その辺は考えて、って感じだ。


実際危険があった訳じゃねぇが、何かあったら嫌だし。


「そうか、持っているのならばいい」
ブル田は頷き、三個目のプリンを口に掻き込んだ。

「見た所この部屋に異常はない。三谷圭介に何かが近付いた形跡も無く、空気の流れも問題ない」


へぇ…こいつ、そういうのもわかるんだ。
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