樂園の疵

街角にて

影山と誠らと呑むため街に参上

めずらしく土曜に仕事だったので待ち合わせ場所に遅刻

だで
歩きながらメールを打ってたら

「盗撮すんなー」ってガチギレした甲高い声が
目の前から聞こえた

こんクソ寒い中
盗撮なんてやっとる面白いバカおるんだ♪

メール打つの中断してドコにおるんか探そうとしたら





「キョドってんぢゃねーよ」

え…?
ワシに言っとるんのけ?

なんクソ寒いだに面倒臭いバカ女


やましさ零だで
「メール打ってただけだに」って入力中の画面を見せた

全然納得しやせん

ワシにどーせぃちゅうの

知らん
バカ女にかまってれん先を急ご

そしたらバンってワシの背中をバックで叩いて
「逃げんぢゃねーよ」

あぁん!?

キレるぞ
キレてもエェら

と思いつつ
よけい面倒になっても嫌だで
携帯ごと渡して勘違い女に納得するまで好きに確認させるコンにした

ガッチリとワシの携帯を確認中


確認中


確認中


確認中


さみいヨ
まだかよ…
また勘違い女の顔が不細工でやんの


確認中


確認中


確認中



めちゃイケ録ってくんの忘れた


確認中


確認中


確認中


コレって新手の逆ナンだか?
何か喋りかけてみようかな?


確認中


確認中


確認中


終了
スゲー睨みながらワシに携帯返しよる

バカ女は納得できねー感まんまんだけど
ワシの方が納得できんってコンは考えれんだろうな

無駄な時間過ごしたし

バカ女め
書き途中のメール保存かけねーで携帯イヂってくれて
また壱から書かなきゃいかんぢゃん…
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