『cleaner』





僕は、真っ直ぐ突き当たりのキャビンへ。
艦を起動、メインエンジン起動。コントロールセンサーのスイッチを入れる。


ドアの開く音がして、小さな悲鳴のような声が…?


「あ…え…エレナ…だったっけ(笑)」

エレナは小さく頷いている。


「驚かせてごめん。僕はユート、この艦のクルーだ。これからこのコロニーを離脱します。」

エレナが慌てたように…

「えっ!?でも、チャミリさんが戻ってないんです!」


うっ…。その話は…。


「ごめんね。今はこの場所を早く離れたい。チャミリさんや仲間のことは後でゆっくり話すから…」

「どうし……あ……は…はい……」


「……座って、ベルトを着けて下さい…」



おかしいな、この子がエレナ?
研究者って話しだったよね~?





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