まるごと愛してる。
補修が終わって、巧の家へ向かう。

グランドではサッカー部が練習していた。

私たちが横を通るとき、ちょうど休憩になった。

あ…壱哉先輩。

先輩を見て胸が高鳴る。

先輩はこっちを見て一瞬驚いたような表情を見せた。

そしてこっちに近寄ってくる。

それに気づいた巧もそこで足を止める。

あたしはグランド側を歩いてたから、

巧と先輩の間に位置してる。

睨み合う2人の間で、めっちゃ居づらい…。
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