まるごと愛してる。
「巧、とりあえず明日の午後に練習試合あっから来いよ。」

「行きませんよ。」

「出なくてもいいから。

俺がこんなに頼んでるんだからちゃんと来いよ!」

「…暇だったら。」

「君も暇だったらおいで?」

「え、はい…。」

先輩がこっち見た!

あたしに話した!!

えと…なんか嬉しいけどチョット怖い。

初めてこっちを見てくれた喜びと、

この人にはまってしまうかもしれない恐怖。

あたしは確実に、この人に捕われつつあった。

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