- 誓い -
あたし一人何をするわけでもなく、ただぼんやり彼のやっているゲームを眺める。


さっき順番待ちの間に遊んでいた時間より、遥かに長い1時間。


これが終わればまた一緒に遊べる。


そう思えば待っていることは絶やすかった。


でも………



ようやく1時間が過ぎ、彼のプレイ時間は終わった。


「なつき、これ受付に返しに行こう」


時間が記されている札を持つ彼の後を、やっと動けると喜んで付いていく。


受付で札を返し、順番待ちの名簿に再び名前を書く彼。


やっぱりまだやるよね。


一回で終わるはずがない事はわかっていたから、さほど驚きもしなかった。


これで次の順番が来るまではまた遊べる。


そう思うと嬉しくなってきたあたし。



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