10年彼女
屋上に着くと、蓮はパンの半分を俺のほうに移動した。

ざっと10個ほど。

「や…こんなに食わねぇし。」

つか食えねぇし。

俺はパンの中から適当に2個選んで一個目の袋を開けた。

「そう?」

すでに蓮は5個ほど平らげている。

どんだけ食うんだよ!

俺が2個目を食べ終えたとき、蓮も18個目を口に入れた。

「じゃ。
ありがとな。蓮。」

俺は立ち上がりながら言って、教室に戻った。

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