10年彼女
しかし義務教育で培われた学力は衰えることはなく、勉強あいないでテスト1位とった時はさすがに驚いた。

俺が避けなくなったなをいいことに、女は寄って来る。

こんなの、嬉しくもなんとも無い。

そう思う度、俺の心は乾いていった。

「…順?」

恭弥が俺の顔を覗き込む。

恭弥に呼ばれて我に返る。

「いや…なんでもない。」

恭弥は、いつでも俺の親友で、1番の理解者だ。

でも、それ故に、全て見透かされているようで時々怖くなる。

何も変わらない、いつもの日常。

でも、蓮と会った日から、

もしかすると蓮とクラスが同じになった日から、

俺の運命は動き出していたのかもしれない。


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