10年彼女
その日の奈流の質問には、“彼女はいるか”という質問は無かった。

「じゃあね~!」

奈流は意気揚々と帰った。

「はぁ~」

順も、さすがに疲れたようだ。

「大丈夫か?」

「ぅん…慣れてるけど、こんなに疲れたのは久しぶりだ…。」

「あいつ、明日は部活あると思うよ。」

「部活?」

「バスケ部。」

奈流はバスケ部。結構うまいらしい。
時期キャプテンとか言われてるしな。

こうして、転校初日は終わったのだった。

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