10年彼女
小6。

奈流はキャプテンになり、俺も剣道で全国に行った。

「順く~ん♪もうすぐ誕生日でしょ?
誕生会やろうよ!」

奈流がはしゃぐ。何が何でもやる気だな…。
つーか…

「なんでお前、順の誕生日知ってんだよ?」

あの日の質問攻めに、誕生日なんて聞いてなかった。

奈流が忘れたって嘆いてたから。

「調べた♪で、6月6日に恭弥ん家ね☆」

俺ん家かよ…

「分かった♪あ、彼女連れて来ていい?」

「あぁ……」

と俺。

「え゛ぇぇーーーーΣ
順君彼女いたの?!!」

俺が言い終わらないうちに、奈流が叫ぶ。

あ、奈流は知らないんだっけ。

「うん。前からいるよ。」

「そういえば、いつから付き合ってんの?」

「5歳。」

『は?!!』

「ちゅうか、恭弥知ってたんかいッ!」

奈流、ショックでキャラが崩れてる…。
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