君想う時

女はいらない
そう決めた日の放課後
俺は呼び出された

俊(うっわ超憂鬱
帰りてー)

そんな願いも虚しく、

俊(うわもう着いちまったじゃねーか…)

俊「はぁ…」

その溜息が聞こえたのか相手の女が振り向いた

凜「あっ!来てくれたんですね!
単刀直入に言います
俊先輩!付き合ってください!」

俊「無理(即答)
俺女とかいらねーし」

凜「絶対諦めません!
私のこと好きにさせてみせます!」

俊「(またか…)そういって冷たいだの愛が感じられないだの言ってビンタしてくんだろーが
もうそんなのいらねんだよ
俺はMじゃねー」

凜「何の話ですか!?
ていうかそんなことしません!
好きになってもらえなかったらそれは私の役不足ですから」

俊「役不足の意味が違う
役不足はその人間に対して役が小さすぎる、つまりおまえが言いたいであろうことの反対だ
そういう時言うのは力不足だ馬鹿」

凜「ツッコムとこソコですか!
まぁとりあえずお試しということで付き合ってみませんか?」

思わずつっこんでしまった…

俊「俺がお前好きになるかなんてわかんねーよ?
つーか好きになんない可能性のが高ぇ」

そいつは堂々と

凜「大丈夫です!
惚れさせてみせますよ、俊先輩…(ニッコリ)」

そう笑った
そして…逃げた

俊(結局お前も言い逃げか…!)




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