合い鍵
「おじゃましまーす…」
シーンとした家の中。
引っ越してばかりなせいか殺風景な広い部屋ばかりだった。
白いソファーが1つとテーブル、クッション。
あとはダンボール箱ばっかり。
「誰もいないから。」
ピキーン
異常に反応する体。
「ぷはっ」
恥ずかしさから顔が熱くなる。
「分かりやすいな〜亜実ちゃん。」
──むかっ!
「あのねぇ?あんた1年でしょ?私2年なの。つまり先輩なわけ!気安くちゃんづけしないで!」
怒る私をきょとんと見る天宮健人。
「ぷ……可愛いね♪」
───むかっ!