彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



ナチは、女友達と一緒だった。


友達の方は、遠くてよく見えないけれど、ベロンベロンに酔っ払っているようで、ナチの肩を借りている。

俯いていたその子が、沈黙を破った。

「那智〜、男なんて、甲斐性のない生き物だぁ〜」


僕は、余計に複雑な気持ちになった。



ナチは。


今の決定的瞬間を、
見ていたに違いない。



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