彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



「那智」

「なんで、ここにいるの」


那智は俺の目を正面から見ようとしない。
つかつかと近づき、俺の隣を素通りし、鍵穴にキィを差し込んだ。

「帰ってよ」

「誤解だ」


那智がドアをあけ、俺を締め出そうとするのを、俺は無理矢理左手でこじ開けた。


体を隙間に滑り込ませ、
後ろ手にドアを閉める。


久しぶりの、那智の部屋。



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