彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



「シオ、こないだの旅行でやったでしょ?『消毒』。今度は私が、シオにする番だよ」


那智は涙でぐしゃぐしゃの顔を笑顔に変えて、そっと笑った。


「………もう無理」


俺は、
那智をベッドに押し倒した。


「!…った」


那智は勢い余ってベッドのさんで頭をぶつけたみたいだった。が、


もう俺に、気遣う余裕、なんてない。



「……優しくできない」




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