彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜
俺は、欲望のままに、
那智の体に指を這わせた。
白くて、滑らかで、柔らかな、那智の肌。
少し高くて、色っぽい、那智の声。
大きくて、濁りのない、少し潤んだ、那智の瞳。
全てが心に突き刺さる。
切ない。
俺は、涙が出そうになるのを堪えた。
好きって気持ちは、飽和状態になれば、涙となって溢れるものなんだな。
「シオ、……お…お願い」
那智の声に、俺は従った。
規則的に揺れる声。