彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



知ってた、の……?


「秀也の前ではさ、秀ちゃんって呼んでみたり、自分を名前で呼んでみたり。かわいこぶって気を引こうとしてんだけどさ。無駄なんだよね」


金色の髪が、パサリと一筋流れた。


「そんな男、こっちから願いさげしちゃいなよ。」

あたしは、なんとか元気づけたくて、アヤを外へと連れ出した。


「ばっくれちゃぇ」



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