彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



「あっけねーの。寝たら忘れるし」


金髪くるくる男は、くるりと振り返った。


あたしはまだ、どこで知り合った人なのか思いだせない。


店の客にいたっけ?

いや、あたしのこと、本名で呼んだしなぁ……。



「ところで、君達、大丈夫?」


絶対、知り合いじゃない。


そう思った瞬間、彼は。


「このへん、治安悪いからさ」


そう言って、立ち去ろうとした



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