彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



「じゃ、なんで元気がないのか言ってごらん?」


俺は、ゆっくりと、那智の唇に自分の唇を近づける。


何も塗っていないのに、透明な桜色をした、那智の唇。


……食べたい。


俺は、触れる寸前のところで、唇を止めた。


「さぁ……」


ぎゅっ、と目をしっかり閉じる那智。



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