彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜
「……や…やめ…」
「元気ない理由、言う?」
俺はいったん唇を離して、そう一言言ってからまた、那智の唇を味わい始める。
那智は微かに首を振っているようだ。
「ふーん、意地でも言わない、ってワケ」
「だって、シオには関係な……きゃぁぁぁ」
俺はもう我慢できなくて、那智をベッドまで抱き上げて運んだ。
「下ろしてよぅ!」
那智は軽い。
本当に、羽かなんか生えてるんじゃないかと思うくらい軽い。
「だめ」