彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



俺は、きっちり5秒数えてから唇を離した。


「時間切れ」


那智が上気した顔で呟く。


「……そんなの、ずるい」


長い睫毛が軽く伏せられて、薄めの唇が少しだけ歪んだ。



「シオの、いじわる」


俺はたまらなくなって、那智をそのまま、弾むベッドに押し倒した。




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