彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜
「何かに悩んでるみたいなんだけど、何に悩んでるのか皆目見当もつかないんだよね」
「ははは」秀也は笑って。
「今まで女心を理解しようと努力しなかったツケが回ってんだよ、俺を見習えっつーの」
お前のは『女心の理解』じゃなくて、ただ単に『女ったらし』なだけだろ!!!
と心の中でツッコミを入れておいた。
「まぁ、俺に考えが無くもないよ」
秀也の言葉に、僕は身を乗り出した。