彼女と僕の夏休み〜天然王子=俺様彼氏②〜



「や……やめてっ……」


那智は抵抗する。力の入らない腕で。


今の俺にとって、そんな那智を抱き込むのは、赤子の手を捻るより易しい。



「やめたいの?」


顔を真っ赤にして、首を縦に振る那智。


俺は唇だけで笑って。


「残念だけど、そのお願いは、聞いてあげられない」


またキスを繰り返した。




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